特集-温泉の泉質を検証
金の湯源泉地
金の湯温泉分析表PDF
銀の湯源泉地
銀の湯温泉分析表PDF
乳頭温泉郷の温泉
乳頭温泉郷には7軒7湯があると言われていますが、実際は7湯ではありません。
15種類の温泉(源泉)がありますので厳密に言えば7軒15湯となります。
また、乳頭温泉という温泉(源泉名)もありません。
環境省の国立公園認可事業 「乳頭山麓温泉宿舎事業」が省略されて「乳頭温泉」になり
エリアが広いことから郷が付き「乳頭温泉郷」になったと思われます。
名前の由来である乳頭山・・・遠くからみれば名前のままの形をしています。
温泉が乳白色だから乳頭温泉という名前になった訳ではなく
事実、乳白色と言える温泉は少数です。

金の湯・銀の湯
さてそのような乳頭温泉郷にある妙乃湯でも温泉(源泉)が2本(種類)あります。
通称で「金の湯」「銀の湯」と呼ばれていますが、正式な名前もあります。
「金の湯」=酸性-カルシウム・マグネシウム−硫酸塩泉
「銀の湯」=単純温泉
名前だけ聞けば「金の湯」は効きそうな名前ですが「銀の湯」=単純温泉も
なかなか良い温泉なのです。
まずは温泉がどのようにして泉質名を付けられているかをご説明したいと思います。
(法律で定めています)

泉質名付け方
温泉の泉質名を大きく別けると「単純温泉」と「その他」ということになります。
温泉分析表を見て頂くと成分表に溶存物質という項目があります。これは1kgの温泉にどれぐらいの
成分が含まれているかということを表示しています。
この数値が1000mg以下であれば全て単純温泉になります。
1000mg以上であれば「その他」となり
陽イオンと陰イオンの20%以上の比率で含まれている成分を多い順に羅列すれば
「単純温泉」以外の泉質名となります。
この組合せは計算上数千通りのパターンがありまさに「複雑温泉」という感じでしょうか。

酸性-カルシウム・マグネシウム−硫酸塩泉
さてこのような「複雑温泉」のひとつ、金の湯は分析表をみて頂ければまさに比率の多い順で
並んでいます。(水素イオンは酸性・アルカリ性を表す元素)
溶存物質の多い温泉は成分の酸化などにより、湯に色が着くことが多いようです。
(金の湯=褐色の温泉 湧出地点では無色透明)

単純温泉
次に単純なようで単純ではない「単純温泉」について
先に述べましたように、溶存物質の量で単純温泉と名付けられてしまいましたが
単純温泉にも多くのミネラル成分が含まれていますのでもちろん性質・性格があります。
銀の湯も複雑温泉のように名付ければ 
ナトリウム・カルシウム・マグネシウム炭酸水素塩・硫酸塩泉となります。
性質的にはこのような泉質になります、しかし量が少ないのでとてもマイルド系ということです。
単純温泉でも単純ではなく、ちゃんと性質・性格(泉質)があるのです。

複雑温泉まだまだ複雑
金の湯・銀の湯ではこのようなパターンで名前が付いていますがが、実はもっと複雑なものがあります。
温泉には溶存物質だけでなく、溶存ガスや放射線を含むものがあるからです。
これらも量によって泉質名に反映されていきます。

効能と効果は・・・
人間にはミネラルが必要でほとんどのミネラル物質は体内で生成されません。外部から取り込む
必要があります。普段は食物から得ているそうです。では温泉からも得られるのか・・・と言えば
陸上動物の場合(人間も)皮膚水分透過性は無いと言われています。
ミネラルはどうかというと、物質によってかなりの差があるようです。ゼロではないということでしょうか。
医師ではないので病気治療的なことは書けませんが 
金の湯には浴用で慢性皮膚病・動脈硬化症・きりきず・やけど、など固有の適応症があります。
詳しくは温泉分析表をご覧下さい。

免疫力を高める
温泉には身体内部まで温める効果があることは実証されています。入浴中は体温が37度以上まで
上昇しそれが持続するとのことです。理由としては数々あるようですが、温泉に含まれる
二酸化炭素や炭酸水素が影響していると考えられています。
ちなみに炭酸水素ナトリウムは重曹です。
入浴剤にも炭酸が入ってますね、身体を温める効果があるからです。
人間が病気を治したり、病気にならないのは、自身が持っている免疫力のお陰です。
その免疫力は体温37度以上で最も発揮されるそうです。風邪をひいて熱が出るのはその為ですね。
温泉入浴は病気でない人でも体温があがりそれが持続し免疫力を高めてくれる効果があります。
そのことで健康維持・増進効果があると考えられています。

身体を温める成分
金の湯では「遊離二酸化炭素」として、銀の湯では「炭酸水素イオン」として成分に含まれています。

温泉の不思議
日本では昔から温泉療養治療が伝えられ行われてきました。
これらは西洋医学的に解明できないことが多々あります。
また現在の温泉分析表は含有成分をわずか十数種類検査しただけのものです。
それ以外の物質が何らかの効果を身体に与えている可能性も十分にあります。
分析表からだけでは解らないことこそ温泉の不思議であり魅力でもあると思っています。

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